みなさんは銀行で現金を引き出した時にうっかり間違えて引き出す金額の桁数を間違えた事はありますか?
私はあります。
その時に出金明細にのってきた残高がマイナスだったのが衝撃的でした。
今回はそのお話についてです。
1.なんで銀行残高がマイナスでも引き出し出来るの?

銀行残高がマイナスでも引き出し出来る理由はズバリ借金です。
「借金??そんな契約結んでないよ」と思われる方もいるかもしれませんが、あなたの銀行口座の種類[総合口座]になってませんか?
最近は個人口座のほとんどがこの[総合口座]での申し込みになるかと思いますが、[総合口座]は[普通預金・定期預金・積立預金]がひとつの通帳にまとまっている口座タイプのものです。
実はこの[総合口座]には隠し機能がついているのです。
それは[自動借入機能]です。
他にも当座貸越や自動融資といわれる事もあります。
この機能により普通預金の残高を超えて引き出しが出来るようになります。
その際担保(人質みたいなもの)にとられるのが定期預金や積立口座・公社債のお金になります。
各行いずれも担保の金額の90%までは引き出し可能のようです。
2.銀行残高がマイナスのままだとどうなるの?

銀行残高がマイナスのままだとどうなるか?
借金なので利子が引かれます!!
自分のお金なのにも関わらず余分にお金を払わなければいけないのです。
「そんな馬鹿な!!」と思うかもしれませんがそういうものです。
本来、定期預金や積立預金は決められた期間お金を動かさない約束をするかわりに利息を受け取れるようになっているのです。
それが途中でお金を引き出してしまっては銀行側としたら「約束が違う!!」となってしまいますよね?
ですから「預かったお金は約束通り動かせませんよ!その代わりその分まではお貸出しします。」となるわけです。
下記にどれくらい利子が引かれるか、引き出し限度額はいくらかをまとめておきます。
[table id=1 /]
この表の利子の項目に[定期預金の約定利率の+0.5%]と書いてありますが分かりにくいですよね?
例えば、20万円の定期預金があり、10万円の自動借入を90日間使用したとします。
担保にしている定期預金の金利を0.01%(2020年1月現在)とすると、借入利率は0.01%+0.5%=0.51%となります。
10万×0.51%×90/360日=127円が引かれる利子となります。
でわ定期預金の1年間の受け取り利息はいくらでしょう?
20万×0.01%=20円。そこから税金が引かれて手取りは17円となり、110円マイナスになります。
通常のカードローンなどに比べれば圧倒的に金利は低いですが、火急の用がなければ引き出しされない方がいいかなと私個人は思います。
3.残高がマイナスでも引き出し出来るメリットとデメリット

メリットとデメリットですが、
メリットで言えば[クレジットカード等の引落日までに入金に行けない]とか[次の給料日までまだあるのに結婚祝いを送らないといけない]など、「少し時間があれば用意できるのに」というシュチュエーションで効果があります。
デメリットでいえば先ほども書いたとおり利子がとられる事です。
引き出したあとの返済方法ですが、普通預金に現金を預け入れる又は定期預金等を解約する。
とても簡単ですね!!
今回のまとめ
銀行残高がマイナスでも引き出しは出来る場合があるが、火急の用がなければ引き出さない!!
定期預金等の他の口座がなければ基本的には引き出しは出来ないですが、ご参考になればいいです。